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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
線上閱讀林 不忘《丹下左膳(たんげさぜん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 241,861 字 · 480 頁
六
「うずめある場所は、宗匠御存じなきや」
「何人もこれを知らず。その地図は、こけ猿の茶壺に封じ込めあるをもって、茶壺をひらけ」
長い筆談に疲れたものか、宗匠はカラリと筆を投じて、不機嫌に横を向いてしまった。
六
大金をうずめてある個処を示した秘密の地図が、こけ猿の茶壺に封じてある――なんてことは、だれも知らないから、彼壺はもうとうのむかしに、司馬道場に婿入りする源三郎の引出ものとして、江戸へ持たしてやってしまった!
あとの祭り……。
その黄金さえ掘り出せば、日光御修繕なんか毎年引き受けたってお茶の子サイサイ、柳生の里は貧乏どころか西国一はもちろん、ことによると海内無双の富裕な家になるやも知れない――。
「しまったっ」
と呻ったのは、対馬守です。主君から一伍一什を聞いた高大之進、大垣七郎右衛門、寺門一馬、駒井甚三郎、喜田川頼母の面々、口々に、
「惜しみてもあまりあること――」
「まだなんとか取りかえす途は……」
「イヤ、かのこけ猿の茶壺は、茶道から申して名物は名物に相違ござるまいが、門外不出と銘うって永代当家に伝わるべきものとしてあったのは、さような仔細ばなしござってか。