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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 頁
(殺された)
と、感じた。
(床吉は死んだかしら? もし、そうだったら、自分だけ、生きていては、庄吉の志に対して面目無い。あの男の尽してくれたことに、何一つ報いないで、殺しては、人の道に外れる。何も出来ぬが、自分のために殺された人へは、自分も亦、死んで――)
と、思った。
「お師匠さん――」
「さ、しっかり。お堂へ行って」
と、云いつつ、南玉は、抱き起そうとした。呻き声が、高く聞えた。
(庄吉だ)
と、思うと、深雪は、心臓が、凍るようであった。
「月丸、武士らしく、自裁するがよい」
小太郎の声であった。深雪は、はっきり、眼を開いた。小太郎の脚下の草の上に、庄吉が臥ていた。そして、その枕辺に、義観が、手当をしているらしく、うずくまっていた。月丸は、草の中に、俯向きに、倒れたまま、呻いていた。深雪は、南玉の手の中で、痛む身体を、起しながら
「庄吉は?」
「庄吉? 大丈夫、さ、早く、お堂へ行って。しっかり、つかまって――傷は無えんだ。さ、しっかりして――」
「お師匠さん、庄吉は? 本当に?」
「彼奴は、不死身だ。歩けますかい」
「ええ」
「えらいことをやんなすったねえ。月丸の野郎、あの一刀で、斃っちめえやがって。