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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 頁
死の後に
「おおっ」
庄吉の声と、顔とが――
(癒ったな)
と、感じた時、南玉の顔が、深雪の顔が――だが、それは、いつもの三人の表情でなく――小太郎が、戻って来るからには――牧を討ったということは、その明るい顔にも、現れているし、その腋の下の包からでも、判るのに――三人の顔には、沈んだ影が、憂いの表情があった。
(何を、三人は?――)
と、感じながら
「討ったぞ」
と、口早に、そして、腋の下の包を、ちょっと、動かして、そのまま、益満のいる大広間へ急いだ。だが、急ぎながら
(何故、三人は、飛び立って来ないのか?)
小太郎には、解ききれぬ疑問であった。
大広間には、浪人達と、益満とが――その人々も、矢張り、同じように、沈んだ表情をして、小太郎を、ちらっと見た。益満も、小太郎に、眼を上げたままで、その腋の下の包み物をも、見たのに、すぐ、俯向いてしまった。
(何か、大事の企画が、齟齬したのであろう)
小太郎は、不安な胸を押えて、人々に、黙礼して、益満の側へ坐った。
「討ったか?」
「うむ」
油紙で、がさがさ音のする、首の包を二人の間へ置いた。
「小太――」
益満は、それだけ云って、暫く言葉を切っていたが