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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁
第六〇段 帰結
また、いくぶんか世界の運命をあきらめることができる。しかれども、これ、ただ一時の手段にして永久的のものではない。あたかも病原を探らずして、ただ風薬と膏薬とを用いて、万病を全治し得るものと安心していると同様だ。かつ、かかる迷信は、一方に安心を得ると同時に他方に不安心を招き、戦々恐々として世を渡るようになるから、決して真性の安心を得ることはできぬ。
第六〇段 帰結
上来、段を重ねて述べきたれるところをここに一括して、その系統を表示すれば左のごとくになる。
迷信の系統の図
右の順序にて論述しきたり、迷信に有害と無害とあり、有利と無利とあるけれども、差し引き上、有害が多いこと明らかなれば、なるべくこれを減退除去する方法を講じなければならぬ。その方法として、教育上より知識を進め、宗教上より信念を高むるの必要を論じた。
最後に一言を付加しておきたいと思うのは、迷信と妖怪との関係は前すでに述べたるが、妖怪の究極するところは宗教と一致する点である。余はかつて『妖怪学講義』において、妖怪に仮怪と真怪との二者あることを説いておいた。しかるに、世人は仮怪を見て真怪と思っている。