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めいしんとしゅうきょう

迷信と宗教

井上 円了

線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁

青空文庫

第三七段 全国共通の迷信 一一(縁起)

しかるに、余のみるところにては、家相家に富有のものなく、その多くは日々の餬口に追われておるありさまであるが、これでは人に説いても人が心服せぬ。高島呑象翁は、筮竹によって財産ができたというのが、大いに人の注意を引いておる。ゆえに家相家も、まず己を富まして後に人に及ぼすべし」といいたれば、その人、閉口して帰ったことがある。

たとえ家相中にいくぶんの道理あるにせよ、今日民間にて家相を説き、またこれを信ずるものは、たいがい迷信と断言して不都合なかろうと思う。

第三七段 全国共通の迷信 一一(縁起)

縁起についての迷信は、さきに東京および他地方の迷信談に付帯して述べたが、そのほかにもたくさんある。古来、民間に厄年と称して一般に忌み嫌う歳がある。例えば十九歳、三十三歳、四十二歳、四十九歳などを厄年と唱えて、厄払いをすることになっておる。その原因には多少積年の経験により、生理上、身体の一変する時期にて、その年齢ごろに病死するものが多いより起こったらしいけれども、これにいろいろの俗解が伴って、迷信を呼び起こすようになっておる。十九は「重苦」に通じ、四十九は「始終苦」