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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁
第八節 霊魂不滅論
畢竟するに、以上の二論は、ともに霊魂そのものの性質を明らかにせざるより起こるところの、不道理の迷見にほかならず。
もし、霊魂そのものの性質を明らかにして推考するときは、死後の霊魂よりは、むしろ、まず生時の霊魂を究めざるべからず。悲喜哀楽うたた相生じ、ときとしては唖然口を開きて大笑し、ときとしては潸然目をしばたたきて悲しむ。花を見ては美なりと呼び、音楽を聞きては快なりと感ず。この不可思議なる千態万状の変化、みなこれ霊魂の作用にあらずということなし。霊魂、果たしていかなる妙力ありて、この妙用を呈するか。現時の霊魂の不可思議なるゆえんを知らば、死後のことのごときは、また容易に知了すべきのみ。ひとり死後を論じて生時に及ばずんば、その見の狭隘なる、いまだともに霊魂を談ずるに足らず。
第八節 霊魂不滅論
今、学術上の道理に照らして、霊魂の不滅なる理由を述べんに、第一には、物質不滅、勢力恒存の理法に基づくものにして、およそ一物として偶然に生じ、一事として忽然滅するものあることなきは、今日学術上の実験に照らして証明せられたる原理なり。物理学、化学等一切の科学は、実にこの理によりて成立することを得。