輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 頁
張飛は、馬の側へきて、やや不平そうに、鞍上の玄徳へいった。
「いやしい田夫の家へ、ご自身で何度も出かけるなどは、領民のてまえも、変なものでしょう。使いをやって、孔明を城へ呼び寄せてはどんなものですか」
「礼に欠ける。そんなことで、どうして、彼の如き稀世の賢人を、わが門へ迎えられよう」
「孔明とやら、いかに学者か賢人か知らぬが、多寡が狭隘な書斎と十畝の畑しか知らない奴、実社会はまたちがう。もしお高くとまって、来るの来ないのといったら、張飛がひっさげて参るとも、なんの造作はあるまいに」
「みずから門を閉じるものだ。書物をひらいて、すこし孟子の言葉でも噛みしめてみるがいい」
この前と同じぐらいな供の数だった。城門を出て、新野の郊外へかかる頃から、霏々として、灰色の空から雪が降りだしてきた。
ちょうど十二月の中旬である。朔風は肌をさし、道はたちまちおおわれ、雪は烈しくなるばかりだった。
雪千丈
一
一行が、隆中の村落に近づいたころは、天地の物、ことごとく真白になっていた。
歩一歩と、供の者の藁沓は重くなり、馬の蹄を埋めた。
白風は衣をなげうち、馬の息は凍り、人々の睫毛はみな氷柱になった。