あかくら
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第一巻(あかくら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 頁
青空文庫
その細い姿をいたわりながら
石に頭をもたせてじっとしていると
乱れた湯の面がおさまって
又湯気が真直に立のぼってくる
そしてグロテスクな木彫の亀の口から
勢よく流れ出る湯が
縮緬じわの波をつくって
皮膚に柔い感触を与えてくれる
くらくらする程上気した
病後の頭の中には
故郷の温泉地のことが浮んだり
地殻の中で湯が大きい圧力の下で
歪みながら熱せられる様が
思われたりする
赤倉の湯はひろらかで浅い
そして時には山鶯が硝子戸の
傍近く来て啼く(大正十四年五月『理学部会誌』)