輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

線上閱讀林 不忘《丹下左膳(たんげさぜん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 241,861 字 · 480 頁

青空文庫

意識をとり戻したときは、身はすでに座敷へ運び入れられて、医者よ、薬よ……という面目ない騒ぎ。

決して丹波が弱いんじゃない、源三郎が強過ぎるので。

あの時のことは、丹波一代の不覚――いま思いだすと、暗いところに独りでいても、カッカと耳が熱くなるくらい。

が、相手の腕前はこれで十二分に知っていればこそ、丹波、今まで自重に自重をかさねて、策をめぐらしてきたのだ。

なみたいていのことで立ち向かっては、だれが出ても、とうてい敵いっこない……だから、苦心惨澹して、やっとここまでおびきだしたのに――。

それなのに!

やっぱり、いけない!

みごとに裏をかかれて、今この、刀を持った源三郎と、こうしてこの狭い部屋で、面と顔をあわせることになってしまった。

まるで獅子の檻へ、じぶんから飛びこんだも同然で……こりゃア丹波、あわてるなといっても、無理です。

しかし、こっちは人数が多い。あたま数で押して、遮二無二討ちとってしまおうと、自分はすばやく岩淵達之助のうしろへまわって、

「かかれっ! かかれっ!」

声だけはげましたが、誰だって斬られるのはあまり好きじゃない。一同。しりごむ気配が見えた時……。