輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

線上閱讀林 不忘《丹下左膳(たんげさぜん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 241,861 字 · 480 頁

青空文庫

なにしろ、名うての伊賀の国柳生道場の武骨ものが、同勢百五十三人、気のおけない若先生をとりまいて、泊まりかさねてここまで練ってきて、明朝は、江戸へはいろうというのだから、今夜は安着の前祝い……若殿源三郎から酒肴がおりて、どうせ夜あかしとばかり、一同、呑めや唄えと無礼講の最中だ。

ことに、源三郎こんどの東くだりは、ただの旅ではない。はやりものの武者修行とも、もとより違う。

源三郎にとって、これは、一世一代の婿入り道中なのであった。

江戸は妻恋坂に、あの辺いったいの広大な地を領して、その豪富諸侯をしのぎ、また、剣をとっては当節府内にならぶものない十方不知火流の開祖、司馬老先生の道場が、この「伊賀のあばれん坊」の婿いりさきなのだ。

司馬先生には、萩乃という息女があって、それがかれを待っているはず――故郷の兄、柳生対馬守と、妻恋坂の老先生とのあいだには、剣がとり持つ縁で、ぜひ源三郎さまを萩乃に……という固い約束があるのである。

で、近く婚礼を――となって、伊賀の暴れん坊は、気が早い。さっそく気に入りの門弟をしたがえて、出かけてきたわけ。

さきにおめでたが待っているから、陽気な旅だ。