輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 頁
それから、草鞋を履いた。寝間着を脱いで、黒い袷に更えて、十分に帯を締めた。
それから、行李と、枕とに浴衣を着せて、蒲団の中へ押し込んだ。人が一人寝ているくらいのかさになった。
襖の、敷居へ、枕許の水差の水を流して、一分ずつ、二分ずつ――それは、大事をとる庄吉の用心からであった。一度に、一寸も、二寸も開けて、もし、音がしたなら、それは、自分の身の破滅でもあり、又深雪への恋心、深雪へ一手柄を立てさせ、自分の男の意地を貫こうとすることに対して、何んな破綻を来すかも知れない、と思う用意からであった。だが、心の中では
(泥棒様は、初開業だ。うまく行きゃあ、お慰み――じれってえが、ここが辛抱のしどころだ――ならぬ辛抱、するが辛抱――)
指で計ると、五寸余り開いていた。
(南玉が、いつか、高座で云ったっけ――何んとかの、頭陀袋、破れたら縫え、破れたら縫え――ってんだ)
一尺余り開いた隙から、身体を横にして、廊下へ出ると、開けるのと同じような忍耐で、襖を閉めた。そして、階段の上へ出ると
(ここが、千番に一番の兼ね合い、首尾よく、音も無く降りましょうものなら、お手拍子、御喝采、テテンテンってんだ)