輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 頁

青空文庫

潮田は、顔を横に振って、幸右衛門の驚きをたしなめた。

武林も、気付かないのではない、早くもちらと眼を向けていたのだが、乗合い客の多い胴の間に、その内蔵助は居ることであるし、又、姓名も池田久右衛門と変えていて、他に、ふしぎな道連れが多いので、言葉をかけず、黙って見ていたのである。

『知らぬ顔をしていたがよい。……大夫も眼を反らした、声をかけてよいなら、大石殿から何とか云おう』

又之丞は、横を向いて、囁いた。

唯七は、舌打ちして、

『あの妓たちは、みな、大夫の連れだろうか』

『そうとみえる……』

『大夫の側に、へばりついている、女とも男ともわからぬ奴は何者だ?』

『歌舞伎若衆』

『歌舞伎者はわかっているが……』

『京芝居で有名な瀬川竹之丞ではないか。乗合いの者が、眼をそばだてて囁いておる』

『あれが、陰間の竹之丞か。大夫も、ちと、憚りが無い!』

唯七はペッと水面へ生唾を吐いて、苦々しく、見ぬ振りを装っていた。

酔大尽

内蔵助がこの頃、伏見の撞木町へ足を運ぶとか、島原へ遊びに通うているとかいう噂は、もう最近の事ではなく、去年江戸表へ下向して帰って来ると、間もなく、酒の量が上り出して、