輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 頁
人数は、十九名。
曾てなかった緊密で厳しい会合だった。又、従来のような論争もなく、お互の肚をさぐるような疑惑も一掃され、内蔵助の重たい口から、初めて、
『もはや、この上に待つ何ものもござらぬ。断の一言で足りる』
と、云い出された事によって、一同は、血のわくのを覚えた。光風霽月だった。
『九月上旬までには、上方の残用、一切を果し、十月下旬には、かならず下向いたすでござろう。それ迄は、くれぐれも、ただ静かに』
とも内蔵助は決意を告げた。
原惣右衛門も、安兵衛も、謹んで、命に服すだけの事だった。
『うれしい。……まだ欣ぶのは、早いというな。ここ迄でも、難所折所だった』
人々は、もう、吉良殿の襟がみに手の触っている気がするのだった。又、一年半の越し方を思って、短い年月の間の多事多難を振り顧らずにいられなかった。
酒が配られ、杯が元気よく交された。一同の耳が、熱して、紅くなる頃――突然、朗々と若いものの驚くような声で、
『――武士の交り、頼みがいある中の酒宴かな』
手皷を打って、小野寺十内が、謡った。
『一さし、舞おう』
原惣右衛門である。さっと、扇をひらいて起ち、