輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
はるいくたび
春いくたび
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《春いくたび(はるいくたび)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 70,094 字 · 142 頁
断乎たる態度であった。――鹿島源四郎はぎらりと眼を光らせ、大股に一歩進みながら、
「失礼だが、それでは賊臣の同類ともなることを御承知なのだな」
「お言葉が過ぎまする」
おゆきはきっぱりといった。「わたくしを賊臣の同類とおっしゃるまえに、あなたがたが御忠臣であるという証拠をお見せくださいまし。そのうえで御挨拶をいたしましょう、――もしまたそれが御不服で、力づくでも受取ると仰せられるなら」
「どうするというのだ」
おゆきは身をひるがえして家の中へとびこんだが、すぐに真槍の鞘を払って現れた。
「これは新庄のお殿さまから拝領のお槍、かなわぬながらお相手を致しますゆえ、わたくしを斬伏せてから家さがしをあそばせ」
「うぬ、――無礼なことを」
源四郎が思わずふみ出すのを、
「待て、待て鹿島」
と渡部金蔵が押し止めた。「殿よりいただいたお槍だ。無礼があってはならぬ、待て」
「だがあの品を」
「よいから待てというに」
おさえておいてふり返り、
「いまいわれた賊臣でない証拠を見せろというお言葉、いかにも道理でござる。その証拠を見せたらお渡し願えましょうな!」
「わたくしに合点がまいりましたら、お渡し申します」