輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
わすれえぬひとびと
武蔵野
国木田 独歩
線上閱讀国木田 独歩《武蔵野(わすれえぬひとびと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 94,018 字 · 192 頁
『今に見ろ、あの鹿を打ってみせるから。』
『だって逃げてしまったからだめだ。』
『どこへ逃げられるものか、山のむこうの方へもう猟師が回っているから、』と叔父さんはすこぶる得意であった。
さて叔父さんたちの持ち場も定まって、今井の叔父さんは、今鹿の逃げて行った方の丘を受け持つ事になったから僕は叔父さんと二人してほとんど足も入れられないような草藪の中をかき分け踏み分けやっとの思いで程よいところに持ち場の本陣を据えた。
『今に見ろ、ここに待っていると鹿が逃げて来るから』と叔父さんは言った。そこで僕はしきりとむこうの丘やこちらの谷をながめて鹿の来るのを待っていた。
十五、六人の人数と十頭の犬で広い野山谷々を駆けまわる鹿を打つとはすこぶるむずかしい事のようであるが、元が崎であるから山も谷も海にかぎられていて鹿とてもさまで自由自在に逃げまわることはできない、また人里の方へは、すっかり、高い壁が石で築いてあって畑の荒らされないようにしてあるゆえ、その方へ逃げることもできない、さらにまた鹿の通う路はおよそ猟師に知れているから、たとい少人数でも犬さえよく狩り出してくれれば、これを打つにさまでむずかしくはないのである。