輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

めいしんとしゅうきょう

迷信と宗教

井上 円了

線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁

青空文庫

その一例は竜灯であろう。竜灯は海中より怪火が現出して陸上に移り来たるのであるが、これを民間にては竜宮より灯明があがると申している。その火の最も名高きは宮島七不思議の第一にかぞえられている竜灯なるが、その他にも諸方にある奇観である。磐城の国、平の赤井岳の竜灯も、東北ではずいぶん広く知られている。これを実見せしものの話に、深夜十二時ごろに、海中より忽然、一怪火が現出する。その色白くして、光輝は大星を欺くくらいである。その位置は水面上数丈の空中にかかり、たちまち滅してまたたちまち現じ、あるいは集まりて一つとなり、あるいは散じて数十となる。かくして、ようやく陸に近づき来たり、川に沿って山麓に達し、さらに渓間をさかのぼりて、山上の薬師堂の前なる林中を往来するとのことである。また、隠岐の知夫郡内に焼火山と名づくる山がある。その頂上に神社あって、毎年、旧暦大晦日には千人ぐらいの登山者ある由なるが、その夜は海上より灯明が山上に向かって登り来るとのことだ。その他、越後の米山、越中の眼目山、土佐の蹉陀岬等にも竜灯の話がある。これらは珍しい、不思議だと申すだけで、利もなければ害もない迷信である。