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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁
今もしわが身に善因を養い、道徳を修め、もって愚昧の雲霧を一掃しきたらば、このときはじめて、無始以来内包せる光明の六合を照徹することあるべし。『起信論』のいわゆる本覚、始覚の義は、ここに至りて了解すべし。しかるに、世人は一般に霊魂も真如も、これをひとり消極的に説ききたりて、さらに積極的に考うることなく、外見的に評し去りて、内包的に論ずることなし。故をもって、死後の霊魂は枯木死灰のごとく考え、未来の地獄極楽は愚民の迷夢に帰して、だれも怪しむものなし。しかして、自ら有するところの心魂の識覚を有するは、なにによりてしかるやをつまびらかにせず。これ、愚と呼ばずしてなんぞや。王充の『論衡』論死編に曰く、「夫死人不レ能為レ鬼、則亦無レ所レ知矣、何以験レ之、以二未レ生之時無一レ所レ知也、人未レ生、在二元気之中一、既死、復帰二元気一、元気荒忽、人気在二其中一、人未レ生無レ所レ知、其死帰二無知之本一、何能有レ知乎。」(それ死人、鬼となるあたわざれば、すなわちまた知るところなし。なにをもってこれを験する。いまだ生まれざるのとき、知るところなきをもってなり。人いまだ生まれざれば、元気のうちにあり。