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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁
古代にも霊魂不滅論あり、今日にも同じく不滅論あれども、古代は物心二元並存論にもとづき、今日は物心二元一体論にもとづく。今、並存論によるに、左図の(甲)は、物心相合して生活現象を示すところの状態にして、(乙)は二元相離れて死したるときのありさまなり。
「物心二元並存論」のキャプション付きの図
物心二元並存論
もしまた一体論によれば、左図のごとく、物心二元は、ともに一大元のうちに存立するなり。しかしてその一大元を、理想、真如もしくは太極と名づく。この図の(甲)と(乙)との別は、生と死とを示したるにあらずして、物心と理想との関係の、異説を示したるのみ。西洋近世の哲学者にして、スピノザのごとき、フィヒテのごとき、ヘーゲルのごとき、みな物心一体論によりて、霊魂不滅を唱うるなり。ゆえに、今日はこの一体論によらざるべからず。しかしてまた、一体論において物心の関係を論ずるに、左のごとき説明を用うるは、論理上はなはだ難しとす。
「物心二元一体論」のキャプション付きの図
物心二元一体論
これに反して、左の図式によらざるべからず。(甲)は生時にして、物質の内部より心性の一部分をその中心に開発し、(乙)は死したるときにして、心性はふたたび物質の内部に潜伏し、外面には物質のみを示すに至るなり。