輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
線上閱讀井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 頁
よく人を水中に引き込んで殺すものなりとは、なんぴとも聞いておるが、九州の河童はそれ以上に人を惑わし、あるいは人につく作用ありと信ぜられておる。そのことは、前に五島の下にて述べたる一例にても分かるであろう。かかる話は、九州中にても肥前、肥後方面に多い。佐賀の方言にては河童をカワソーという。これを川僧と書いておるけれども、獺から転化したる語かと思わる。
また日州にては、河童をガクラと呼んでおる(四国、山陽などでは河童をエンコウといい猿猴と書く)。熊本辺りでも、狐は人を惑わし、河童は人につくもののごとくに申しておる所がある。また熊本県下の葦北郡辺りにては、河童と山童とは同種にして、春の彼岸より秋の彼岸までは川に入って河童となり、秋の彼岸より春の彼岸までは山に入って山童となると信じておる。その地の方言にて山童を山ワロウという、あるいはガゴともいう。ただし、ガゴはむしろ妖怪の総称に用いられておる。山童の挙動をたずぬるに、形を見ることなく、音声と足跡に触るるのみ。足跡には三爪の跡をとどめ、音声は鋸を引くがごとき響きであると申しておる。あるいはまた、樵夫が樹木を背負わんとするに重くしてあがらぬ場合には、山童を呼んで頼むと軽く上がるといい、運搬するにもその手伝いによれば軽く動くとの風説である。