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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

ジッと耳をすましながら

先生は私のからだをグッと抱きしめて

「ねえ、美沙子君、忘れまい

いつになっても忘れないようにしよう

何が徹男を殺したかを

何が、われわれから、あれを奪ったかを……」

徹男さんのような気がした

徹男さんの匂いがした

なまぐさい匂いの中で

私の乳と腹と腰が

先生の胸と腹と腰にピッタリと押しつけられて

ジットリと冷たい汗のようなものを流し

最初の男を感じていた

見も聞きもせぬ無感覚の中で

はじめて、男に全部をまかせていた

――女のからだの悲しさと恐ろしさ

開かねばならぬ時には開かないで

開いてはならぬ、開いてもしかたのない

自分で知らぬうちに開く花か

徹男さん戦死の報を受けたばかりの

あの空襲のさなかに、あさましい!

いや、いや、あさましいと思ったのはズッとあとだ

その時はただ先生の腕の中で

徹男さんに抱かれていた

ほかに言いようはない、そうだ、

先生の腕の中で、徹男さんに抱かれていた

おかしな、おかしな、おかしなこと!

さあ、それからの四月あまり、私は

気がちがったように働いた

いつ起き出して、いつ眠って、いつ食べたか

なにも感ぜず、なにも考えず

ミクロメエタアと取り組んだ

そのために、全工場の模範突撃隊員として、