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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

第3回

壮六 はは!(と森の奥に笑声をひびかして歩きながら、盆踊りの歌)

盆が来たのに、踊らぬ人は、木ぶつ、金ぶつ、石ぼとけ……

(そのひなびた明るい歌声が森のかなたに)

金吾 さあて!(と低く言って、再びナタを振りあげてガッと木を切る。その音)

音楽

第3回

壮六

金吾

勝介

敏行

春子

敦子

香川

壮六 (語り) その次ぎの年の春に別荘はきれいに出来あがって、その夏から黒田様御一家がズーッと毎年おいでるようになりやした。そうでやす、あれは明治の四十一年ごろですからねえ、今でこそああして、いくらか開けやしたが、その当時は野辺山かいわいには狐や狸はもちろん、八つが岳から鹿だとか、時によるとアナグマなどまで出て来たりした時分で、そういうへんぴな山の中に、いくらカラマツの植林の研究のためとは言いながら別荘を立てたりした黒田先生という方もあれで変りもんだったんでしょうな。なあに、見たとこは極く温厚な学者でしたよ。とにかく、よっぽどあの辺がお気に入ったらしい。もっとも、なんでも、その春子様というお嬢様を生んだお母さん、つまり先生の奥さんが急病で亡くなられた北海道の山の中があの野辺山の景色にソックリと言ってよいほど似ているそうで、そんなことから先生もあの土地が好きになられたとかで春子様も別荘を建てるならあの辺にしろとねだられた様子でした。