Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

第14回

金吾 うーむ。春子さま! 春子さま! 俺あ――

鶴 え? ……あの、あなたは――(こごみこんで、金吾の肩に手をかけて)ああ! あなたは柳沢の、金吾さんじゃないんですか? どうなすったんです、金吾さん。こんなところで、あなたどうなすったんですか?(金吾の上半身を助けおこす)わかりますか? あたし、鶴やですよ、わかりますか。あたし、黒田様のところにずっとせんお世話になっていて、信州にも二三度行きました。ばあやの鶴やですよ。

金吾 うーむ、あつつ、つ!(と唸ってやっと少し我に返った様子。ギクンとして)ああ、鶴やさん。

響きわたるケーブルの音。

第14回

お豊

轟(中年)

壮六

お仙

林

お妻

喜助

村人(三人ばかり、中の一人は若い女)

闇の中の声(男四人ばかり)

音楽

お豊 (語り。中年過ぎの)そいで、金吾さんは、セメント山で酔っぱらった工夫たちに、さんざん叩きなぐられて気絶していたところを、春子さんの内で以前ばあやさんをやっていた鶴やさんに助けられ、そのあくる日またその飯場に行ったそうでやすけどね、もうどうしても春子さんに会わしてくれないんですと。で、それから横浜の敦子さまの方へ廻って、又、秩父の方へ行ってみると、春子さんはもうそこにはいなかったそうで。