Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

第11回

ホントの生きている、あの春子さんは、どんな男の人でも言いよれば、誰にでも子供らしく簡単になびいて行く、たよりない、弱い、何処にでもいる女よ。なぜあなたは、それ程思っている人が、ここへその気で来たのに、ここにいつ迄も居さして、そいであなたのおかみさんにしてやらなかったの。女からはそんなことは言いだせやしません。しかし春子さんはその気で来たんだと思う。あなたはバカだ。そいで御自分がこうやって不幸になって、そして春子さんまで不幸にしているんだ。金吾さんあなたはバカだ。私はくやしいの。

金吾 ……ウー(唸るように泣き出し、火じろのわきの畳に打伏し、それにかじりついて泣く)こらえてくだせえ、敦子さま、俺あ、バカだ、春子さまもこらへてくだせえ、うー、あああ、うー、うー

戸外を晩秋の風が、ビューッと鳴って過ぎる。

音楽

第11回

壮六

喜助

お豊

金吾

金太郎(幼児)

辰造

山崎(塾長)

生徒一

その他生徒達六七人

音楽

壮六 (老年になってからの、語り)わしは後になって金吾から聞きやしたが、神山の敦子さまがその時、こうおっしゃったそうです。「金吾さん、あなたは春子さんのことをそれだけ命にかけて思っている人です。