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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

なんども表彰されたが

そんな事はどうでもよかった

空襲はますます激しくなって

工場は吹き飛び、人々は死ぬ

私の血走って、すわってしまった眼の前には

いつでも徹男さんが来て坐って

「待っていろ、待っていろ」とばかり

あの人の仇を打つような気で働らいた

そうだ、ホントに私は気がちがっていた。

死も生も爆弾も血も

すべてが私を既におびやかさなかった

私は白熱しきって凍りついてしまった炎であった。

そこへ終戦が来る

終戦。――世間では終戦と言う

日本語のおかしさと、そんな日本語を使って

自分の神経をごまかしている日本人

恥じるがよい、

それは敗戦であり、降伏だ。

私どもの工場の火は消え、物音は止む。

しばらく前から工場では降伏の噂がひろまっていたから

八月十五日は、かくべつ意外な気はしなかったが

それでいて、いよいよそうなった瞬間に

思いもかけない深い影と静けさをともなって

それは私たちの上に落ちて来た

人々は抱き合って泣いていた

また、人々は茫然として空を仰いでケラケラと笑っていた

もっと深く傷ついた人たちは泣きも笑いもせず

自分の眼の前をジッと見ていた

次ぎの日から私は寝こんでしまった

いっしょに住んでいた先輩の女優はズッと以前に