Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「なにしろ強い人でございます、滅法界もなく強い人でございます。あれから当家へおいでなすった時に、こうして私共が剣術をしているのを見て……ではない、その様子を聞いていまして、さあこうして拙者が立っているから打ち込んでごらんと、竹刀を片手にそこへ突立っておいでなさるところを、大勢して覘って打ち込んでみましたけれども、どうしても身体へ触ることができませんでした。眼が見えないであのくらいですから、眼が見えたらどのくらい強いんだかわかりません」

「その盲目の武士という者こそ、永年拙者が尋ねている人」

兵馬は一礼して、この家の門を出て行きました。

望月の家を走せ出した兵馬が、この村をあとにしてもと来た道。そこへちょうど通りかかったのは、空馬を引いた、背に男の子を負うた女。

「その馬はこれからどちらへ行きます」

「これから三里村を通って七面山の方へ参るのでござんす」

「はて、それでは少し方角が違うけれど、拙者はちと急ぎの用があって甲府まで帰らねばならぬ者、お見受け申すに、馬は空荷の様子、せめてあの丸山峠を越すまでその馬をお貸し下さらぬか」

兵馬はその女の人に頼んでみました。