Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
三
委細の申し開きは奉行に逢ってなさるがよろしかろうと存ずる」
こう穏かに言われて、兵馬は大勢に囲まれて勘定奉行の役宅の方へ引かれて行ってしまいました。
兵馬は勘定奉行の役宅へ預けられて、ほとんど牢屋同様のところでその夜を明かしました。夜は明けたけれども、兵馬の身の明りは立たなくなりました。
盗賊の行方は一向わからない上に、彼らが忍び出でた痕跡のある濠端は、ちょうど兵馬が通りかかったと同じ方向でした。その上に、兵馬は神尾主膳を尋ねると言ったけれども、神尾は兵馬なるものをいっこう知らないと言うし、それはとにかく、兵馬が何故に夜分あんなところへ来合せたかということが、誰にとっても解けぬ不審でありました。すべてが兵馬に不利になってゆくから、気の毒にも兵馬は、獄に下されるよりほかに仕方のない羽目に陥りました。
三
さるほどに道庵先生がまた飛び出して来ました。どこへ飛び出したかと言えば、貧窮組の中へ飛び出して来ました。
この貧窮組というものが、前に申すように、山崎町の太郎稲荷から始まるには始まったが、このくらい不得要領な組合もなかったものです。幾百人の男女が市中を押廻って、町の角や辻々へ大釜を据えて、町内の物持から米やお菜を貰って来て粥を炊いて食い、食ってしまうと鬨の声を挙げて、また次の町内へ繰込んで貰って炊いて食い歩く