Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
十二
「まあ、まあ、まあ」
かねて様子を見ていたもののように飛び込んで来たのは七兵衛でありました。
十二
七兵衛のこの場へ飛び込んだことは、すべてにおいて都合がよくなりました。
二人の女をうまく仲裁して、話をそっくりわかるようにしてお角をなだめて帰し、そのあとでお絹と万事話し合って事情がわかり、話を纏めておいて七兵衛は山下の銀床へ帰りました。
「百、いま帰った」
「兄貴、帰ったのか、俺がいま出かけようと思っていたところだ」
「どこへ」
「根岸の後家さんとやらがおかしな真似をするというから、行って見ようと思っていたところなんだ」
「それなら、もう話が纏まったからよせ」
「兄貴の方は話が纏まったか知れねえが、俺の腹にはちっとばかり居ねえことがあるんだ」
「あれはあの女の癖だから、別に気にかけなさんな」
「癖にしてはあんまり性質がよくねえようだ、何かこっちに恨みがあってするような乙な真似をしやあがる」
「ははは、恨みは大ありだ、当ってみれば因縁がちゃんと附いてる」
「いったい、その女というのは何者だい」
「お前がその女に悪戯をされるのは、されるような因縁がついているんだから仕方がねえ、ちょっと調戯にやってみたんだから、根に持つなよ」