Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
「ははあ、モウあれを聞かれてしまったか、それはそれは」
と言って、道庵はきまりの悪いような面をします。
「先生にもお似合いなさらぬことで……」
と、お絹はなんだか意味のありそうに言うと、道庵は恐縮して、
「ツイどうも、あんなことになってしまって甚だ申しわけがない、わしも面白半分で出かけて行って見ると、ワイワイ騒いでお粥を食っている様子があんまりいいもんだから、ツイ大八車の上へ乗っかってよけいなことを喋ってしまうと、みんながまた馬鹿に嬉しがって、やんややんやと讃めるから少しばかり調子に乗ってしまってるうちに、騒ぎがだんだん大きくなるので、こいつはたまらねえと、逃げ出すのも面倒だから車の上へグウグウ寝込んでしまったようなわけで。それをどう間違えたか道庵が煽てたのだ、貧窮組を持ち上げたのは道庵の仕業だ、それでお前の家を荒したのも道庵が指図をしたんだなんて、よけいなことを言い触らす奴があったものだから、危なくお上の手にかかってこの腕が後ろへ廻るところを、それでも永年、道庵で売り込んでいるだけに、役人の方で取り上げずに、道庵か、道庵ならば道庵でよろしい、テナことになって無罪放免で済んだが、年甲斐もなくばかなことをしたものだよ、全く以て申しわけがない」