Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
らしい女の子は見えないから、いつでも失望して帰ります。米友の身体は小兵な上に背が低いことは申すまでもありませんが、肉附だとて尋常の人よりは少し痩せているくらいですから、夜なんぞは誰でもみんな子供だと思っています。米友が一人で留守番をしていると近所の子供が寄って来て、
「お前も一緒に遊ばないか」
と言いましたが、
「やあ、この人は子供じゃあねえんだ、大人だよ、おじさんだよ」
それで近所の子供らは、米友をおじさんと言うようになりました。
「おじさんは槍が上手なんだね」
と言って槍をいじくる。
「そりゃ上手さ、この間は侍の泥棒が十人も来たんだけれど、おじさんがこの槍一本で追払ったんだ、ねえおじさん」
「おじさんは背が低いねえ、俺らと同じぐらいだねえ、どうしてそんなに低いんだろう」
「そりゃお前、生れつきだから仕方がないじゃないか。背が低くったってお前、おじさんの面をごらん、皺が寄ってるじゃないか、だから年をとってるんだよ」
「それにおじさんは跛足だねえ、どうして跛足になったの、馬に蹴られたんじゃないの」
子供は正直だから、寄ってたかって米友の身体の棚卸しをしてしまいます。