Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
「ただ、さきほど峠道で若いおかみさんが悪者に苛められているところを、鳥沢の親分が通りかかって連れておいでになったばかりでございます」
と土地の人が言います。
「若いおかみさんが悪者に苛められているところを、鳥沢の親分が助けて連れてかえったと? してその若いおかみさんというのは……また鳥沢の親分というのは何者」
与力同心が、土地の者の言葉尻を捉えてそれを訊ねてみました。
よく聞いてみると、峠道で悪い胡麻の蠅にかかって苦しめられていたという女は、駒木野の関を通してもらった女であって、それを助けた鳥沢の親分というのは、鳥沢の粂という親分であることがわかりました。
鳥沢の粂というのは郡内切っての親分であって、ずいぶん悪辣なことをするし、また相応に義侠らしいこともする。この界隈では厄介者視しているものが半分と、畏服しているものが半分という勢力であることもすぐにわかりました。
それを聞いただけで、駒井能登守の一行は例の通り上野原までやって来ました。上野原の宿へ着いた時も、先触がなかったから役員どもを驚かしました。
御支配のお着きということは本陣を大へんに騒がせたけれども、そのほかには至って無事で、一泊して翌日未明に出立。