Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme
「ざまあ見やがれ」
いつしかその後ろから、また一人の覆面の侍が出て来て、
「どっこい」
と組みつきました。
「まだいやがる」
がんりきはそれと組打ちをはじめる。その隙に前にのめった覆面は起き上りながら、その袋入りの刀を奪い取ろうとする。
「いけない」
と言って、ほぼ一緒に起き返ったお角が、その侍の手に持った刀へ噛りつきました。
「この女、小癪な奴」
「泥棒、泥棒」
お角はこう言って大声を立てようとした、その口を侍が押える。お角は必死になったけれど男の力には敵わない。
「この野郎」
喧嘩にかけて敏捷ながんりきは、足を掬って組みついていた方の覆面の侍を打倒して、今お角を蹴倒して刀を持って逃げようとする侍の行手に立ちはだかる。
「お角、だまっていねえ、泥棒泥棒なんて言っちゃあいけねえ」
と言いながら、持って逃げようとする袋入りの刀を、また引ったくろうとする。前に投げ倒されたのがまた起き直る。蹴倒されたお角がじっとしてはいない。
この四個の人影がここで組んずほぐれつ大格闘をはじめてしまいました。争うところはその袋入りの刀にあるらしい。
お角は何だかわからないけれども、がんりきの危急と見て格闘の仲間入りをしました。