Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
なにか計略をもちいなければなりません。
ポケット小僧はりこうな少年ですから、それも、ちゃんと考えてありました。かれは、ふたりの部下のそばをはなれて、よこての森の中へかけこみました。そして、いきなり、
「キャーッ、助けてくれえッ……。」
と叫んだのです。
おどろいたのは、ふたりです。だれもいるはずのない森の中から、ひめいが聞こえてきたので、すてておくわけにはいきません。
おおいそぎで森の中へかけこんで、そのへんをさがしまわりました。
しかし、ふたりがそこへはいってきたころには、もうポケット小僧は森の中を走って、ヘリコプターのほうへ近づいていました。
そして、部下たちがさがしつかれて、森のそとへでたときには、とっくに、あの操縦席のかごの中へ身をひそめていたのです。
かごにはズックがかぶせてあるので、中からその口をしめれば、大きなふろしきづつみのようになり、もう見つかる心配はありません。
「たしかに、人間の声だったな。」
「うん、おれもそう思った。だが、鳥がないたのかもしれない。この山には、人間みたいななき声をだすお化け鳥がいるからね。聞きちがいだよ。こんなところへ人間がくるはずがないからね。