Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

かばんの中

中村警部は、じぶんたちも失敗したのですから、部下をしかるわけにもいかず、ともかくも、にせ総監のあとを追っかけるように命令するのでした。

かばんの中

お話は、すこしまえにもどります。

明智探偵が総監の公舎へ電話をかけ、警視庁にあらわれた総監が、にせものだということをたしかめるまでは、明智のそばに、小林少年とポケット小僧がついていましたが、それから明智と小林少年とが、総監室へいそいでいくのを見おくって、ポケット小僧だけは、べつのほうへ歩きだしました。ポケット小僧は、こんなふうに考えたのです。

「四十面相が警視総監に化けたとすると、その変装用の服は、あのかばんの中にはいっていたにちがいない。あいつは、どこかのあき部屋へかくれて、あのかばんの中から、総監の服をだして着かえ、顔をかえてから総監室へあらわれたのだ。

それなら、あのかばんが、どこかにおいてあるにちがいない。そのまますてていくかもしれないが、ひょっとしたら、あれを四十面相のすみ家へ持ってかえるかもしれない。

かばんの中のものを、みんなとりだせば、からだの小さいおれは、あの中へかくれられる。そして、四十面相のすみ家をつきとめることができるじゃないか。