Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

空からの怪音

地面をはっている白いホースが、へびのようにのたうって、ふくらんできました。

ふたりの消防手が、ホースのつつ先をにぎっています。

ホースのふくらみがツウッとのびて、つつ先にたっしました。そして、音をたてて水がほとばしりはじめました。

水は一本の白い棒になって、そとに吹きあげています。つつ先はすこしずつ、むきをかえ、大屋根のとっぱなにむけられました。

四十面相は、あたまから夕立のような水をかぶり、あわてて、屋根にはらばいになりました。水のいきおいは、刻一刻、はげしくなるばかりです。

空からの怪音

怪人は、いまにも水の力でおしながされ、屋根からすべり落ちそうです。

下では五人の消防手が、ズックの救命具をひろげて、怪人が落ちてくるのを、待ちかまえていました。

ああ、もうぜったいぜつめいです。怪人は死にものぐるいで、屋根のかわらにしがみついていますが、いつまでもがんばれるものではありません。やがて力がつきて、水におしながされ、屋根からすべり落ちるにきまっているのです。

さすがの怪人四十面相も、とうとう、つかまってしまうのでしょうか。しかし、あいつは魔法つかいみたいなやつです。