Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
深夜の客
少年たちは、やっと、そこへ気がつきましたが、怪人はとっくに、闇のかなたに消えうせていました。いまさら追っかけても、とても見つけだせるものではありません。
深夜の客
明智探偵の少女助手マユミさんは、探偵事務所に、ひとりぼっちで、るす番をしていました。
明智先生は旅行中ですし、少年助手の小林君は、世田谷の杉本さんのうちへ出かけて、るすなのです。
小林君が出かけたのは、ばんの七時半ごろでしたが、いまはもう十一時すぎです。ひょっとしたら、こんやは杉本さんのうちに、とまるかもしれません。
マユミさんは、心配で眠る気にもなれません。いまにも小林君が帰ってくるかと、心まちにしながら、応接室の長いすに腰かけて本を読んでいました。
そのとき、入口のドアに、コツコツと、ノックの音がしました。
「どなた?」
といっても、なにも返事をしません。探偵事務所へは、夜ふけでも、急な事件をたのみにくる人がありますから、これも、そういうお客さまかもしれません。
マユミさんは立っていって、ポケットのかぎで、ドアをひらきました。ひとりぼっちなので、用心のために、かぎをかけておいたのです。