Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
幽霊怪人
夜光人間が、窓から出て、空へのぼっていくのを見たというのです。」
事務員は息をきらして、報告しました。それを聞くと、ふたりの警官は目をまるくして、そのベレー帽の男の顔を、あなのあくほど見つめるのでした。
幽霊怪人
そのベレー帽の男は、近くにすんでいる榎本という洋画家でしたが、表通りを歩いていますと、明智探偵事務所の窓から、青白く光るひとだまのようなものが、スウッと飛びだして、屋根のほうへのぼっていくのに気づいたのです。
その表通りには、夜ふけでもちらほらと人通りがありましたが、だれも上のほうを見ていなかったので、気がつかなかったのです。ただ、画家だけが、それを見たのです。
はじめは、ほんとうのひとだまかと思いましたが、スウッと、空へのぼっていくのをよく見ますと、青白く光ったまるいものに、まっ赤な大きな目が、かがやいていますし、耳までさけた口が、火のようにもえているのがわかりました。
画家の榎本さんは、夜光人間のことを新聞で読んでいましたので、この光る首は夜光人間にちがいないと思い、いそいで、うちの中へかけこんで、そのことを知らせたのです。
そこで、おまわりさんたちは、すぐに表に出て、屋根を見あげましたが、もうそのときには、光る首はどこにも見えませんでした。