Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
洞窟の奥のりっぱな寝室で眠っていた四十面相は、りりりりり……んという、けたたましいベルの音に目をさましました。四十面相は、ハッとしてベッドからとびだし、手ばやく金モールのかざりのついたビロードの服をきると、となりの美術室にかけこんで、そこの黄金のいすにこしかけました。そして、ベルをならして、部下をよぶのでした。
入口のドアをひらいて、ジャッキーがはいってきました。
「およびですか。」
「うん、非常ベルがなったのだ。ふもとに配置してある見はり番からの知らせだ。なにか一大事がおこったらしい。ひょっとしたら、警察の手がまわったかもしれない。いまに、ふもとから知らせにかけつけてくるだろうが、そのまえに、巨人の目からのぞいてみよう。きみもいっしょにくるがいい。」
四十面相は、そういって、どんどん部屋を出ていきます。ジャッキーも、そのあとを追いましたが、にせもののかなしさに、巨人の目とは、なんのことだか、それがどこにあるのか、さっぱりわかりません。
金ぴかのビロードの服をきた四十面相は、洞窟の奥の小さなドアを、かぎでひらいて、中にはいりました。
ジャッキーの知らない部屋でした。