Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
庭の見はりをうけもっている三人の刑事は、ばらばらに分かれて、木のしげみにかくれ、じっと、あたりに気をくばっていました。
すると、まっ暗な庭の立木のあいだに、青白い光りものが、フワッと浮きだしてきたではありませんか。夜光怪人の首です。大きな赤い目が、らんらんとかがやき、耳までさけた口が、火のようにもえています。
しかし、それをみても、刑事たちは、かくれ場所からとびだしません。怪物が美術室へしのびこむのを待っているのです。明智探偵が怪物をとらえて、あいずをするまで、けっしてさわがないようにと、いいつけられていたからです。
首ばかりの夜光人間は、ふわふわと宙をただよいながら、美術室の窓のほうへ近づいていきます。
木かげに身をひそめた三人の刑事は、じっと、それを見おくっていましたが、光る首は窓のところまでいくと、ふっと、かき消すように見えなくなってしまいました。
幽霊のように、ガラスをとおりぬけて、部屋の中へはいっていったのでしょうか。どうも、そんなふうに感じられるのです。
三人の刑事は、いまにも部屋の中から、明智探偵との取っくみあいの音が、聞こえてくるのではないかと、耳をすまして待ちかまえました。