Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
いったい、どこへいったのでしょうか。
ふたりの警官は、もう自動ばしごの三分の二ほどを、のぼっていました。あと二メートルで、大屋根にとどきます。
そのとき、むねがわらのむこうから、四十面相のあたまが、ひょいと、こちらをのぞきました。そして、警官たちが、はしごをのぼってくるのに気づいたようすです。
ふたりの強そうな警官が、屋根へあがってきたら、もうおしまいです。かれらは、手錠やとりなわを持っています。腰のサックには、たまをこめたピストルまで用意しているのです。四十面相がいくら強くても、とてもかなうものではありません。
四十面相は、どうするつもりでしょう。とうとう、つかまってしまうのでしょうか。
見ていると、かれは、むねがわらをのりこして、のこのこと、こちらがわの屋根へ出てきました。そして、だんだん、屋根のはしのほうへ、おりてくるのです。いったいなにをしようというのでしょう。
「オヤッ、やつは、とびおりるかもしれないぞ。救命具を用意したまえ。」
中村警部の声に、消防手たちは、車にそなえつけてある、まるいズックの救命具を取りだして、五人でそれをひろげ、屋根の下へ近づきました。