Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
とびおりてくる四十面相のからだを、そのまるいズックの上に、うけとめようというのです。
しかし、四十面相は、とびおりるけはいはありません。かれは、屋根のとっぱなまでくると、そこにかかっていた自動ばしごに両手をかけて、力まかせに、ゆさぶりはじめたではありませんか。
そのために、いまにも屋根に手をかけようとしていた警官が、ふいをつかれて、ずるずるッと、はしごをすべり落ちました。
「アッ、あぶないッ。」
そのまま、下まで落ちてくるのではないかと、手に汗をにぎりましたが、三だんほど、すべり落ちただけで、はしごのよこ木につかまって、やっとのことで、ふみとどまりました。あとからのぼっている、もうひとりの警官は、まだずっと下のほうにいたので、ふたりが、ぶっつかりあうこともなかったのです。もし、ぶっつかれば、ふたりとも、命はないところでした。
さきの警官は、これにくっせず、またはしごをのぼって、屋根に手をかけようとしましたが、四十面相は、それを待ちうけていて、また、はしごを、ゆさゆさと、ゆさぶるのです。
こんどは、用心をしていたので、すべり落ちないですみましたけれど、こんなにゆさぶられては、とても屋根にのぼることはできません。