Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

たしかに地下からの出口です。

そこで懐中電灯を消して、四人のチンピラといっしょに、穴のそばの草の中に寝ころんで、待ちぶせすることにしました。

このへんは、さびしい場所なので、商店のネオンなども見えず、自動車のひびきも聞こえず、空を見あげると、おどろくほどたくさんの星が、砂をまいたように美しく光っています。

それから、長い長いあいだ、しんぼうつよく待ちぶせしていましたが、そのかいがありました。穴の中から、何者かが、ヌウッと出てきたからです。

明智探偵に化けた四十面相かと思うと、そうではありません。穴からはいだしてきて、ステッキを力に、よろよろと立ちあがったのは、おそろしく年をとったおじいさんでした。

やみに目がなれているので、星あかりで、そのすがたが、かすかに見えます。しらが頭に、胸までたれたふさふさした白ひげ、背広をきて、ステッキをついているのですが、腰がふたつにおれたようにまがっています。

「ははあ、四十面相のやつ、こんなじいさんに化けて逃げだすつもりだな。」

小林君はそう思って、四人のチンピラに、尾行をはじめるというあいずをしました。

白ひげじいさんは、原っぱを、チョコチョコと歩いていきます。