Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
そんなに腰のまがったじいさんにしては、なかなか足がはやいのです。
原っぱを出ると、なにかの工場のコンクリート塀が、ずっとつづいています。街灯もすくなく、おそろしく暗い町です。
白ひげじいさんは、その町を、テクテクと歩いていきましたが、まがりかどにくると、ヒョイとうしろをふりむきました。
小林君たちは、コンクリート塀にくっつくようにして、尾行していましたから、見つかるはずはないと思いましたが、それでも、なんとなくきみがわるいので、立ちどまったまま、身うごきもしないでいました。
白ひげじいさんは、じっとこちらを見て、なにか、ぶつぶつと口の中でつぶやいていましたが、やがて、
「エヘヘヘヘ……。」
と、うすきみのわるい笑い声をたてて、そのまま、また、むこうへ歩きだすのでした。
どうも気づかれたようです。じいさんに化けた四十面相は、小林君たちの尾行を気づいて、あんなきみのわるい笑い声をたてたのかもしれません。
しかし、たとえ気づかれても、尾行をよすわけにはいかないので、小林君たちは、なおも、白ひげじいさんのあとをつけていきました。
工場のコンクリート塀をすぎると、神社の森がありました。