Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
そうすれば、すべって落ちてくる。それを、救命具でうけとめればいい。」
中村警部がいいますと、主任の消防手も賛成しました。
「やってみましょうか。消火栓をひらいてホースをつなげばいいのです。ホースの水は、ひじょうな力ですから、あいつはきっと、すべりますよ。」
「うん。それをやるほかはないと思うね。だが、うまくうけとめられるかな。やりそこなったら、あいつは死んでしまうからね。あいつを殺してはいけないのだ。なかなか、むずかしい仕事だよ。」
中村警部は、心配そうに首をかしげました。
こんなとき、明智探偵がいたら、もっといい知恵を出してくれるのでしょうが、明智も小林少年も、どこへいったのか、まだすがたを見せないのです。
「よしッ、やってみよう。しかし、注意しておくがね、ほんとうに、すべり落ちるまでやらないで、ただ、あいつをびっくりさせればいいのだ。いまにも、すべり落ちそうになれば、いくらあいつだって、手をあげるにちがいない。そのとき、はしごをのぼっていって、ひっくくってしまえばいいのだからね。」
中村警部は、とうとう、決心をして命令をくだしました。
そこで、ホースがのばされ、消火栓につながれました。