Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
どんな奥の手を用意していないともかぎりません。
そのとき、どこからか、ぶるるるるる……という、へんな音が聞こえてきました。
消防自動車のモーターの音ではありません。ホースからほとばしる水の音でもありません。それらとはちがったへんな物音が、まっ暗な空のむこうから、ひびいてくるのです。
そのふしぎな音は、刻一刻と高くなってきました。
ぶるるるん。
ぶるるるん、ぶるるるん。
飛行機が飛んでいるのでしょうか。いや、飛行機の音とも、どこかちがっています。
「アッ、星が飛んでいる。流星かな? 流星にしては、いやにゆっくり飛んでいる。おい、あれを見たまえ。へんな星みたいなものが飛んでくるよ。」
ひとりの警官が、そばに立っている警官に、そのほうを指さしてみせました。
「うん、飛んでくるね。だが星じゃない。アッ、あれはヘリコプターだぜ。さっきからのへんな音は、プロペラの音だよ。」
そういっているうちに、夜空にもくっきりと、ヘリコプターのすがたが浮きだしてきました。
ぶるるるん、ぶるるるん、ぶるるるん……。
プロペラの音は、話し声も聞こえないほど大きくなり、空からは、あやしい風が吹きつけてきました。