Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
土くれの滝
おれは四十面相さ。上山家のヒスイの三重の塔をちょうだいするために、ちょっと上山さんといれかわったのだ。いつかの推古仏のときとおなじで、宝物をぬすむのには、そこの主人に化けるのが、いちばん、てっとりばやいからな。ウフフフ……。」
上山さんに化けた四十面相が、じまんらしくいいました。
「すると、きみは、もうあのヒスイの塔を……。」
小林君は、はやくもそれに気づきました。
「ウン、そのとおり。さっき、金庫にしまうとみせかけて、じつは、うちポケットに入れたのだ。おれの服は手品師の服とおなじで、大きなかくしポケットが、ほうぼうについているからな。ウフフフ……、ほら、これだ。よく見るがいい。」
そういって、穴のふちから出して見せたのは、さっき書斎で見たのとそっくりの、十五センチほどの高さのヒスイの塔でした。
土くれの滝
ああ、なんということでしょう。四十面相は、上山さんの宝物を、これからぬすむようにみせかけて、そのじつは、とっくにぬすんでしまっていたのです。宝物をまもるために、小林少年たちをよんだときには、上山さんは、もうほんとうの上山さんではなかったのです。
では、上山さんに化けた四十面相は、なんのために、小林少年やポケット小僧をよんだのでしょうか。