Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
あとになって、わかったのですが、この洞窟は、上山さんのまえに、ここに住んでいた人が、防空壕としてほらせたものでした。庭の古井戸を利用したふうがわりな防空壕でした。
しかし、戦争がすんで年がたったので、防空壕のことなんか、みんながわすれてしまっていました。上山さんも、そんなところに防空壕があるなんて、すこしも知らなかったのです。
この古い防空壕をみつけたのは、怪人四十面相でした。四十面相は、ここをつかって、みんなをアッといわせてやろうと考えました。そして、防空壕の中へ、いろいろなしかけをつくって、いざというときに、つかえるようにしておいたのです。
四十面相は小林少年たちが苦しんでいるのを、たのしそうにながめていましたが、そのとき、あの夜光人間の首が、四十面相のうしろから、スーッと近づいてきました。れいの黒いシャツを着ているので、からだは、すこしも見えないのです。
「かしら、もう、助けてやりましょうよ。でないと、あいつら、死んでしまいますぜ。」
夜光の首が、四十面相にささやきました。
「うん、そうだ。おれもあいつらをころす気はないのだ。おれは人ごろしはしないのだ。