Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
もうずいぶん苦しんだから、このくらいでいいだろう。おまえ、助けてやりな。」
夜光怪人に化けている四十面相の部下は、どこからか一本の縄をもってきて、それを、おとし穴の中へたらして、ポケット小僧、小林少年、上山さんのじゅんで、そとへ助けだしました。みんなからだじゅうどろまみれです。
「アハハハハ……、小林、ポケット小僧、すこしはこたえたか。これがおれの復讐だよ。だが、きみたちは、まだかえさない。きみたちを、ここにとらえておけば、いまに明智探偵がやってくる。おれはそれを待っているのだ。うらみかさなる明智のやつを、うんと、こらしめてやらなければ、気がすまないのだ。」
暗やみの洞窟の中に、四十面相の声が、いんにこもってひびきました。
すると、そのとき、どこからか、まったくちがった、みょうな声が聞こえてきたではありませんか。
「その明智探偵は、もう、ここへきているかもしれないぜ。」
「エッ、なんだって? もういちどいってみろ。明智探偵がどうしたというのだ。」
四十面相が、びっくりしたように、聞きかえしました。
「ここへきているというのさ。」
宙にういている夜光の首の、火のようにもえる口が、パクパクと動いていました。