Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんなことをいってごまかそうとしたってその手にはのらないぞ。きさまが四十面相じゃないとでもいうのかッ。」

「アッ、そうだ。これを見ておくんなさい。その三人のやつが、しらべ室へいったら、これを見せるがいいといって、こんなものを……。」

男はそういって、黒シャツのポケットから、一まいの紙きれをとりだして、中村警部の前にさしだします。

うけとってみますと、その紙きれには、えんぴつで、こんなことが書いてありました。

こいつはすりの源こうです。四十面相の身がわりには、すこしやすっぽいけれども。ともかく、すりをひとりつかまえてあげたんだから、まあ、がまんしてください。それじゃ、あばよ。四十面相より

警視庁どの

中村警部はそれを読むと、恐ろしい顔になって、黒シャツの男をにらみつけました。

「おまえ、源こうっていうのかッ。」

「へえ、あっしゃ、源こうですよ。」

男はへいきな顔で、すましています。

中村警部は、そばにいた警官に、なにか耳うちしました。すると、警官はすぐに、部屋のそとへでていきましたが、まもなくひとりの背広の人をつれてかえってきました。それは、すり係の刑事だったのです。