Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
天井からは、何百という水晶の玉でかこまれたシャンデリアがさがり、その明るい光が、かぞえきれない美術品を照らしているのです。
シャンデリアの下に、りっぱな彫刻のあるまるいテーブルがおかれ、金色の四つのいすが、それをとりかこんでいて、そこにふたりの男が、こしかけていました。
ひとりは、警視総監に化けたままの四十面相。もうひとりは、制服警官にばけたままの部下でした。きっと、こいつが、ポケット小僧のかくれているかばんをはこんだのでしょう。
「いつ見てもいい気持ちだな。どうだ、このおれの美術館は……、東京の博物館だって、こんなに美しくはないだろう。
ハハハハハ……。世間のやつらは、こんな山の中に、四十面相の美術館があるなんて夢にも知るまい。明智探偵だって、警視庁のやつらだって、おれの奇面城がどこにあるか、すこしも知らないのだ。
おれは、いままでたびたび明智につかまったが、ここだけは知らせなかった。おれは、ほうぼうにすみ家をもっているからな。そのどれかを知らせてやればよかったのだ。この美術館のある奇面城だけは、ぜったい知らせることはできない。」
四十面相が、ほこらしげにいいますと、警官すがたの部下が、ごきげんをとるようにあいづちをうちました。