Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
四人の刑事が、後ろ手にしばった犯人をひったてて、門を出るまでは、なんのかわったこともありませんでした。門の外は、大きな邸宅ばかりのさびしい町です。ところどころに、街灯があわい光を投げているばかり、それにもう夜もふけているので、人通りはまったくなく、まるで遠いいなかのほうへでも行ったような、暗さ静けさです。
その暗い道路に、一だいの自動車がとまっています。警視庁の自動車です。四人の刑事は、犯人をそれに乗せて、ひとまず警視庁の留置所へ、連れていくわけなのです。
ところが、そうして二、三歩門をはなれたときでした。犯人のなわじりをにぎっていた刑事は、とつぜん、腕をグンと引っぱられるような感じを受けました。
「おや、逃げる気だな。ちくしょう、逃がすものか。」とっさにそう考えて、いよいよ腕に力をこめ、ウンと足をふみしめたのですが、そのひょうしに、刑事はドッとうしろへしりもちをついてしまいました。
アッと思うまに、もう犯人は風のように、かけだしていました。
いっしゅんかん、刑事たちは何がなんだかわけがわかりませんでした。たおれた刑事はちゃんと、なわをにぎっているのです。